Focus / Block (Cash App) × Mercado Pago
決済を起点に金融フルスタック化する世界各地のスーパーアプリを定点観測
Super Apps Insights は、決済を起点に金融サービスを段階的に積み上げるスーパーアプリの業界構造を、SVC(接点)+FIN(金融積層)+REG(規制基盤)の 3 層フレームで読み解く。米国・アジアを中心に、3 層を「全張り」している主要プレイヤー(Block/Mercado Pago/Grab/PayPay 等)を定点観測する。
決済を起点に金融サービスを積み上げる業界の構造を、3 軸(接点層/金融積層/規制基盤)で読み解く。主戦場は金融積層 — どこまで深く積めるかが分岐点。SVC+FIN+REG の三層を「全張り」した米中・アジアの主要プレイヤーで勢力図が立ち上がりつつある。
読み方:本図はこの SVC / FIN / REG の 3 層で各社がどこまで自社内製しているかを示す。勝ち筋は「3 層全張り」(Block/Mercado Pago/Nubank/SoFi/Grab/PayPay 等)であり、垂直特化型や REG 層を失った事例は明確に区別できる。
横軸:収益(USD log)、縦軸:取引高(TPV / GMV / GPV、USD log)、円の大きさ:MAU、色:地域(米国・米州 / アジア系)で各社を比較可視化。中華系(Tencent / Ant Group / Meituan)は規模感の比較参考として併記。
決済を起点に、どの順序で金融サービスを積み上げるか。プレーヤーごとに着手順とスピードは異なるが、最終的に向かうスタックは共通している。
公開情報をもとにした、スーパーアプリのビジネス・インサイト。
三井住友銀行の Olive フレキシブルペイの正体は、Visa が 2024 年 5 月に発表した次世代カード技術Visa Flexible Credential(VFC)であり、Olive はその世界第 1 号案件である。Cash App や PayPay のようにアプリ内で資金源を統合するスーパーアプリの脅威に対し、Visa は「カード認証情報の中で資金源を切替える」設計で反撃した。Olive 600 万口座・トグル利用率 70% を旗艦に、Affirm/Klarna/Liv/Zilch/ACB へ展開する構造を解読。
X(旧 Twitter)の子会社 X Payments LLC が2025 年末までに米国 40 州+ワシントン D.C. で送金免許(MTL)を取得し、Visa Direct と提携、2026 年 4 月から Early Public Access を開始した。Cash App/Venmo と機能は重なるが、SNS の上に決済をかぶせる WeChat 型『Everything App』を米国で建てる賭けの構造的難所と、日本の LINE Pay/PayPay から見える含意を整理する。
欧米系決済プレイヤー(PayPal/Stripe/Adyen)を並置し、ビジネスモデルが最も対照的な 2 社としてStripe(米国・未上場・$91.5B)とAdyen(オランダ・上場・EBITDA 約 50%)を比較。同じ約 $1.4T TPV を、SMB → エンタープライズ × 垂直 SaaS 積層 とエンタープライズ専業 × Single Platform という対極のモデルで築き上げた構造を分解する。